Story


この街の風情は
日々の何気ない
暮らしの中から
生まれました。
路地に響く用水のせせらぎ、出格子の家並みを飾る木々の色− この地に長く暮らす者でさえ不意に心揺さぶられる瞬間に出合う、金沢はそんな奥深さのある街です。四季を大切にし、古よりの文化を受け継ぐ人々の暮らしを垣間見れば、泉鏡花や徳田秋聲といった地元出身の文豪が独自の世界観を確立したことも容易に想像できます。足早に通り過ぎるだけでは本当の魅力に気づくことができない街だからこそ、金沢は暮らすようにゆったり、のんびり、自分のペースで巡る旅がよく似合います。
あなたの
知らない金沢が
ここにある。
街を貫く2本の川沿いや両岸にひろがる中心部は、藩政時代の面影が今もなお色濃く残る地域。かつて、藩主の護衛をする小姓と呼ばれる侍を置いた小将町もまた古き良き、そして美しき金沢の日常が感じられる旅の拠点に最適なエリアです。まだ見ぬ、真の金沢を探しに出かけませんか。


「いい天気やねぇ」、
「あんやとねぇ」
言葉を交わす度に、
この街が好きになる。
山と海に囲まれた金沢では、食も楽しみのひとつ。食材の豊かさは言わずもがなで、魚介や野菜などの専門店が軒を連ねる近江町市場は、「市民の台所」なんて呼ばれている。いつもの旅ではレストランで味わう旬の食材も、部屋にキッチンがあれば自分で調理するという楽しみが増える。買い物ついでにおすすめのレシピを尋ねるのも市場の醍醐味。「あんやと」。覚えたばかりの金沢言葉でお礼を言ったら、互いの距離が一瞬で縮まり笑顔がこぼれた。
まるで
庭園付別荘の
ような贅沢と
この上ない特別感。
「別荘金澤小将町」が位置する小将町は、加賀百万石を築いた加賀藩や前田家ゆかりの地へも近い立地。なかでも金沢を代表する見どころ兼六園のすぐそばにある「西田家庭園 玉泉園」はまさに庭のようなもの。兼六園よりも約120年古い江戸中期に完成した「玉泉園」は、兼六園から池泉の水を引いていることなどからも加賀藩との縁が伺える名園です。
その一角にある、江戸時代末期に建てられた邸宅をモダンにリノベーションしたガーデンレストラン「かなざわ玉泉邸」で、春は水芭蕉、秋は紅葉と四季折々に表情を変える庭を眺めながらコーヒーを楽しむ。そんな至福の時間も「別荘金澤小将町」では日常になるのです。
photo:加賀藩高級武家庭園 玉泉園(石川県指定名勝・金沢市重要文化財)
